コンピュータが扱うデータの基本単位:ビットとバイトの話
最近、プログラミングの学習法や必要な知識について考えています。プログラミングの習得には、実際にコードを書きながら経験を積むことが非常に重要です。 併せて、プログラミング言語だけでなく、ITエンジニアとしての基本的な知識も必要です。
プログラマーに必要なプログラミング言語以外の基礎知識について書いていこうと思います。
まず、ビットとバイトの話から ビットやバイトは、コンピュータが扱うデータの基本単位です。
ビット(Bit)とは
ビットはコンピュータで扱うデータの最小単位です。 1桁で表現されるデータ量を1ビットといいます。 1ビットには0または1が格納され、1ビットで表現できるデータは2通りです。
1ビットで表現できるデータ
ビット列
ビットを並べたものをビット列といいます。 ビットの数が増えると、より多くの情報を表現できるようになります。 1ビットで表現できるデータは2通りですが、2ビットでは4通りのデータが表現可能です。
ビット数により表現できるデータ量
ビット数により表現可能なデータ量が変わり、1ビットから8ビットまでの表現可能なデータ量はこのようになります。 1ビットでは2通り、2ビットでは4通り、3ビットでは8通り、4ビットでは16通り、5ビットでは32通り、6ビットでは64通り、7ビットでは128通り、8ビットでは256通り、このようにビット数が増えると表現可能なデータ量も多くなります。 表現可能なデータ量は、ビット数をnとした場合に「2のn乗」で求めることができます。
ビット数 | 表現可能なデータ量 |
---|---|
1ビット | 2通り(21) |
2ビット | 4通り(22) |
3ビット | 8通り(23) |
4ビット | 16通り(24) |
5ビット | 32通り(25) |
6ビット | 64通り(26) |
7ビット | 128通り(27) |
8ビット | 256通り(28) |
バイト(Byte)とは
ビットが8個集まるとバイトになります。 8ビットは1バイトです。 8ビットの集まりは1バイトであり、16ビットは2バイト、24ビットは3バイト、32ビットは4バイトに相当します。
ビット数 | バイト |
---|---|
8ビット | 1バイト |
16ビット | 2バイト |
24ビット | 3バイト |
32ビット | 4バイト |
ITエンジニアなら2の累乗を覚えよう
ビット数によるデータ量の表現は、2の累乗を基に計算されるため、ITエンジニアとしての基本的な知識として覚えておくことは役立ちます。 2の累乗を覚えることで、データ量やメモリ容量、計算の基礎など、様々なIT関連の概念を理解しやすくなります。 この表の「覚え方」を参考に、2の累乗を覚えてみましょう。
2の累乗 | 値 | 覚え方 |
---|---|---|
20 | 1 | いち |
21 | 2 | にー |
22 | 4 | よん |
23 | 8 | ぱー |
24 | 16 | いちろく |
25 | 32 | ざんにー |
26 | 64 | ろくよん |
27 | 128 | いちにっぱ |
28 | 256 | にごろ |
29 | 512 | ごいちに |
210 | 1024 | いちまるにーよん |
211 | 2048 | にーまるよんぱー |
212 | 4096 | よんまるくんろく |
213 | 8192 | はちいちきゅーにー |
214 | 16384 | いちろくざんぱーよん |
215 | 32768 | ざんにーななろっぱ |
216 | 65536 | ろくごーごーざんろく |